2019.07.17

Safariで表示される「安全ではありません」とは?理由と対処方法を紹介!

Safariで表示される「安全ではありません」とは?理由と対処方法を紹介!

最近、iPhoneのSafariでインターネットを見ているとブラウザの上の方にあるアドレスバーに、「安全ではありません」と表示されるようになって、気になったり不安になったりしていませんか?

今回は、Safariで表示されるこの「安全ではありません」の表示について、表示されてしまう理由と対処方法を紹介します!

安全ではありません が表示された!

安全ではありません表示

今までSafariでインターネットを見ていても何も表示されなかったのに、最近になって急に「安全ではありません」の表示が出てくるようになった方も多いのではないでしょうか。この表示だけ見ると、まさかウィルス感染?情報漏洩?…自分のiPhoneは大丈夫なのか?と心配になりますよね。

安全ではありません はなぜ表示されるのか?

実はこの表示、iOS12.2以降にアップデートしたiPhoneで、Safariを使って「http」から始まるURLのWebサイトにアクセスした時に必ずアドレスバーに出てくるように変更になったのです。

なぜhttpから始まるサイトがダメなの?

今まで出てこなかったのになんで出てこなかったの?httpで始まるWebサイトって当たり前なんじゃないの?と感じるのではないでしょうか。

は、WebサイトのURLにはhttpから始まるURLのほかに「https」から始まるURLのWebサイトも存在します。一見、「s」の一文字がついているかついていないかの違いにしか見えないなのですが、httpsから始まるURLのWebサイトをSafariで開いてみると

鍵のマーク

このように、「安全ではありません」が表示されず、鍵マークが表示されるようになります。

では、「安全ではありません」と表示されてしまうhttps://から始まるURLを、https://に書き換えてみたら出なくなるのか!?

…残念ながらそんなことはありません。書き換えてアクセスしてみると、きっと「ページを開けません」という表示が出てきてサイトにアクセスできない状態になるかと思います。これは、WebサイトのURLが http://、https://と決められているため、自分で書き換えてみても正しいURLにアクセスできていないことになってしまいます。

httpとhttpsの違い

なぜhttpは「安全ではありません」が表示されてhttpsは鍵マークが表示されるのかという違いですが、そのWebサイトとの通信が守られていて、安全性があるかという点が大きな違いとなります。

httpについて

httpは昔から存在する、Webサイトを見る基本的な通信の仕組みです。一昔前は、このhttpから始まるURLが一般的なWebサイトのURLとして利用されてきました。httpの役割としては、Webサイトに表示させる内容を画面に表示させるために通信したり、ユーザーが入力した情報をWebサイトに送る仕組みを担っています。httpの場合、通信時に単純な仕組みでやりとりを行うため、ユーザーがサイトに送った情報はネットワーク上では丸見えの状態で通信が行われます。

httpsについて

httpと基本的な役割は同じですが、ユーザーとWebサイトが通信する時にその通信内容を外部から簡単に読めないように暗号化して通信する仕組みです。httpsのsは「セキュア(安全である)」という意味があります。httpsでSafariを開くと鍵マークが表示されますが、安全で保護されているWebサイトであるという意味での鍵マークとなっています。

危険性と対処方法は?

危険性と対処方法

httpとhttpsのURLの違いについて触れましたが、こちらから住所や電話番号などの個人情報が勝手に流れていくということはないため、基本的にWebサイトを見るだけであれば特に問題はなく、何か対処を行う必要もありません。しかし、気をつけなければならないのは、「安全ではありません」と表示がされているサイトで、住所や電話番号、クレジットカードなどの個人情報を入力して登録や送信をしてしまう場合です。http通信の場合、通信内容が外から丸見えの状態であるため、悪意のある人間がネットワークを介して入力した個人情報を簡単に盗めてしまったり、改ざんできてしまうのです。

ブラウザでhttpから始まるURLのサイトを見ると「安全ではありません」と表示されるのは、このようなリスクがあるため利用するときの注意喚起の意味があります。最近はiPhoneのSafariだけでなく、パソコンやスマホのChromeでも標準でこのような表示がされるようになっていますので是非チェックしてみてください。

また、httpsのWebサイトでブラウザに鍵が表示されているようなサイトでも、そのWebサイトが必ず安全であるということではありません。運営元がよくわからない初めて利用するWebサイトなどは、鍵のマークがついていても個人情報を入力するのは十分注意してください。ブラウザの表示に関わらず、ネットでの個人情報の入力にはこのような危険があるということをしっかり理解しておきましょう!

まとめ

  • 「安全ではありません」の表示はiOS12.2以降のiPhoneのSafariで表示される機能である。
  • 「安全ではありません」が表示された場合、そのWebサイトを見るだけであれば問題はない。
  • 「安全ではありません」が表示されるWebサイトでは、個人情報の入力は絶対NG。
  • 自分の運営しているサイトがhttpから始まるURLである場合、httpsに変更する対応が必要。

上記を理解して、安心・安全のインターネットライフを楽しんでください!

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