2019.11.06

サイトマップとは?必要性やSEO効果について解説!

サイトマップとは?必要性やSEO効果について解説!

Webサイトを運営し始めると必ず目にする、サイトマップという単語。サイトマップの運用は昨今のWebサイト運営では当たり前となっていますが、運営者の皆様は設置して、きちんと運用できていますか?

Webにおけるサイトマップについて

サイトマップページ

Webの世界の中で、サイトマップというと2つのものが該当してきます。
1つはWebサイトの中に作成する、サイトマップページです。Webサイトのすべてのリンクが集められた一覧ページで、多くはカテゴリやページの種類によってまとめられています。その名の通り、Webサイトのマップ(地図)のようなページのことを指し、このページがあればサイト内のどのページにも飛ぶことができます。Webサイトの中ではあると便利なページですが、今回触れるサイトマップはこのサイトマップページのことではありません。

sitemap(サイトマップ).xml

サイトマップというと、多くの人は前述したサイトマップページを思い浮かべることが多いと思いますが、もう1つのサイトマップはブラウザから閲覧するWebページではなく、sitemap.xmlというファイルのことを指します。sitemap.xmlは、サイトマップページと同様にサイト内の全てのページがXMLファイルで記載されています。ここまではそれぞれのサイトマップで同じですが、サイトマップページはWebサイトに訪れたユーザー向けに準備するのに対し、sitemap.xmlはそのサイトがどのようなページを取り扱っているかをGoogleなどの検索エンジンに対して知らせる役割を担っています。

sitemap(サイトマップ).xmlを利用するメリット

sitemap.xmlは検索エンジンに対して公開する、といってもイメージが湧きにくいかと思いますので、Googleなどの検索エンジンの仕組みに少し触れてみます。
検索エンジンによって少し仕組みが異なりますが、検索エンジン最大手のGoogleでWebページが検索にヒットするようになるには、クローラーというGoogleのロボットに見つけてもらう必要があります。クローラーは日々、Webページを巡回し検索エンジンへの登録や検索順位の判断を行います。世界中には無数にWebページが存在するので、GoogleのクローラーはWebページが公開されていても簡単に見つけることができません。
そこでsitemap.xmlが登場します。sitemap.xmlを作成し、GoogleSearchConsoleなどのツールを通してGoogleに送信することで、クローラーはsitemap.xmlを読んで公開したWebページを効率よく検知することができるようになるのです。
このようにsitemap.xmlを作成・公開してGoogleに送信しておけば、Webページの更新を検知されやすくなるため、SEOに効果があると言われています。

sitemap.xmlの構成について

sitemap.xmlの構成について
sitemap.xmlの作り方ですが、パソコンがあれば誰でも簡単に作ることができます。ファイル名は必ず .xml の拡張子にしてください。とりあえず初めて作る人はsitemap.xmlにしておけば問題ないでしょう。
ファイルの内容は以下のように定義します。

XML

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?>
<urlset xmlns=”http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9″>
<url>
<loc>http://www.example.co.jp</loc>
<lastmod>2019-11-01</lastmod>
<changefreq>monthly</changefreq>
<priority>0.8</priority>
</url>
<url>
<loc>https://www.example.co.jp/item/1</loc>
<lastmod>2019-11-01</lastmod>
<changefreq>weekly</changefreq>
<priority>1.0</priority>
</url>
</urlset>

xmlヘッダー部 “xml version=〜”で始まる記述は1行目に必ず記述します。XMLファイルのお約束となりますので、忘れずに記載しましょう。また、文字化けが発生して読み込めない場合はencodingの値を見直す必要があります。
urlset urlsetのタグは必ずsitemap.xmlの中に1つとなります。このurlsetのタグの中にWepページ情報を記載していきます。xmlnsに設定されているURLは、例のままでOKです。
url urlsetの中にWebページ単位で記述する要素です。
loc urlタグの中に記述する要素の1つです。このタグの要素に、WebページのURLを記述します。
lastmod urlタグの中に記述する要素の1つです。このタグの要素には、最終更新日を記述します。このタグは必須ではありませんが、すでにクロール済のページを再読み込みさせたい場合などに記述します。
changefreq urlタグの中に記述する要素の1つで、このタグの要素には更新頻度を記載します。このタグは必須ではありませんが、設定された値に応じてクロールされる頻度が変わります。更新頻度順に、always,hourly,daily,weekly,monthly,yearly,never の値を記述します。
priority urlタグの中に記述する要素の1つで、このタグの要素にはページの優先順位を記述します。0.1から1.0までの値が設定可能です。値が大きいほど、重要なページと認識され優先的にクロールされるようになります。

簡単に準備する方法

sitemap.xmlの構成について簡単に説明しましたが、Webサイトのページ数が増えてくるとxmlファイルを手動でメンテナンスするのが非常に大変になってきます。sitemap.xmlは決まった形になっていればどのような作り方でも問題ありませんが、簡単に作る方法をいくつかご紹介いたします。

無料のツールを使う

Webブラウザ上で利用できるツールで、サイトのトップURLを入力すると自動的にsitemap.xmlを作成してくれるものがいくつかあります。通常のWebサイトであれば、このようなツールを利用するのが一番早いかもしれません。ただ、作成できるページの件数に上限があるなど制約があるものも多く、利用する前にどれを利用するのが良いかはよく調べるようにしましょう。

プラグインを利用する

WordPressなどのCMSを利用してサイトを構築している場合、プラグインを導入することで自動的にsitemap.xmlを生成することが可能です。WordPressだと対応している無料プラグインは様々なものがありますが、Google XML Sitemapsなどが有名です。プラグインを利用できる環境であれば、Webブラウザ上の無料生成ツールを使うよりもさらに簡単にsitemap.xmlを作成できます。

Excelを駆使する

ページの量が多くてWeb上のツールも使えず、プラグインも対応していないWebサイトの場合、sitemap.xmlを準備するのは少し面倒になってきます。有償のツールを使用して生成するもの手ですが、URL一覧を取得してExcelの数式でXMLファイルの中身を作ってしまうのも1つの手です。

ついついやってしまいがちなこと

せっかくsitemap.xmlを作っても、正しく運用していないと思ったように結果が出ないことがあります。よくありがちな失敗事例を紹介します。

XMLファイルのタグ構成を壊してしまう

手動でメンテナンスした場合、XMLタグの閉じ忘れや構文ミスなどを起こしてしまうとXMLファイルが壊れてしまいます。XMLファイルが不正な状態であると、クローラーはsitemap.xmlを読み込むことができず、sitemap.xmlを作っていない状態と同じになってしまいます。作成し、サーバーにアップした時はsitemap.xmlをブラウザで開いて内容が正しく表示されるか確認するようにしましょう。

sitemap.xmlを更新し忘れてしまう

ページを追加・更新したにも関わらず、sitemap.xmlの更新を忘れてしまうと、クローラーが更新したページをいつまで経っても巡回しに来ない場合があります。更新せず古い状態でもクローラーがサイト内の別のページ経由でクロールしにくることもありますが、ページを追加・更新したときはsitemap.xmlもメンテナンスするようにしましょう。sitemap.xmlを更新することのクローラーへの影響は公開されていないため、効果があるかどうかは不明ですが、ページを更新したときには更新日も変更しておくと良いかもしれません。Wordpressなどで自動更新のプラグインを導入している場合は、この点を意識しなくてよくなります。

作ったあと、クロールの状況を確認しない

sitemap.xmlを作成しGoogleにサイトマップを送ったあとは、サイトマップが正しく読み込まれてクロールされているかを確認するようにしましょう。Google Search Consoleを利用すれば、Googleに送ったサイトマップがいつクロールされたか確認することができます。クロールされたけれど検索結果に表示されない場合は、Google Search Consoleからページごとに検索結果への登録依頼も可能です。

まとめ

まとめ
サイトマップを正しく設定し運用することで、Webサイトの集客効果はグンとアップします。まだ作っていない運営者の方や、しばらくメンテナンスを行っていなかった方はぜひ見直してみてください!

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